果てしなきスカーレットの脚本とあらすじ！設定や元ネタを徹底調査！

細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」が公開前から大きな注目を集めています。

現代社会が抱える問題に通じる問いを投げかけるテーマや、主人公を芦田愛菜さんが担当ことが話題になっています。

この記事では、「果てしなきスカーレット」の　　　　脚本に込められた細田監督の意図や、あらすじから物語の核心に迫る情報をお届けします。

＊2025年8月26日最新情報を追記

新キャスト情報一覧追記（CV情報含む）

主人公のスカーレットと聖に続き、物語を盛り上げる個性豊かな登場人物の情報が追加発表されました。

キャラクター	キャスト（CV）	プロフィール・関連記事
スカーレット	芦田愛菜	2004年6月23日生まれ、兵庫県出身。女優・声優として幅広く活躍。
聖	岡田将生	1989年8月15日生まれ、東京都出身。映画・ドラマで主演多数。
クローディアス	役所広司	1956年1月1日生まれ、長崎県出身。『バケモノの子』『竜とそばかすの姫』に出演。
アムレット	市村正親	1949年1月28日生まれ、埼玉県出身。舞台俳優としても高名。
ヴォルティマンド	吉田鋼太郎	1959年1月14日生まれ、東京都出身。舞台、ドラマ、CMに多数出演。
ガートルード	斉藤由貴	1966年9月10日生まれ、神奈川県出身。女優・歌手として幅広く活躍。
コーネリウス	松重豊	1963年1月19日生まれ、福岡県出身。『孤独のグルメ』主演。
ポローニアス	山路和弘	6月4日生まれ、三重県出身。舞台以外に声優としても人気作に出演。
レアティーズ	柄本時生	1989年10月17日生まれ、東京都出身。舞台・映画で幅広く活動。
ローゼンクランツ	青木崇高	1980年3月14日生まれ、大阪府出身。映画・ドラマに多数出演。
ギルデンスターン	染谷将太	1992年9月3日生まれ、東京都出身。映画『寄生獣』主演。
少女	白山乃愛	2000年代生まれ。注目の若手俳優。
老婆	白石加代子	1941年12月9日生まれ、東京都出身。舞台で高い評価を得る実力派。

細田守監督は、登場人物のCV（キャラクターボイス）に声優さんではなく、俳優さんを抜擢することで有名ですが、今作も、大御所の俳優さん、実力派俳優さんばかりで、役者さんの名前を見ただけで、作品の期待度が更に増した印象です！

非常に注目される作品となり上映が待ち遠しいですね！

果てしなきスカーレットの脚本に迫る制作背景」

細田守監督が描く「果てしなきスカーレット」の世界

紛争が引き金となって生じる復讐、報復の人間の葛藤をテーマにしている。

細田守監督の4年ぶりとなる新作映画「果てしなきスカーレット」は、これまでの作品とは一線を画す、挑戦的なテーマを扱っています。

監督自身が脚本と原作を手がける今作は、世界中で起こる戦争や紛争といった「平和ではない世の中をどう生きていくべきか」という問いへの答えを提示しようとしているのではと推察します。

主人公は復讐に囚われた中世の王女スカーレットです。

殺された父の復讐に失敗した挙句、死者の国で目を覚ますところから始まる物語は、監督が「復讐」をテーマにすることで、「復讐すれば報復がある」という終わりのないループ、つまり抜け出すことのできない人間の葛藤を描こうとしています。

また、アニメーション表現にも新たな試みをとして、従来のセルアニメーションとも、ハリウッド的なCGアニメーションとも異なる「ルック」を目指しており、作品の世界観をより深く、鮮やかに表現するための挑戦でアニメーションの可能性をさらに広げたいという強い意欲が感じられます。

このように、細田監督は作品を通して、普遍的なテーマと革新的な表現の両面から、強いメッセージを投げかけていると言えます。

「果てしなきスカーレット」原作と古典との関連性

誰もが知る世界的な古典をモチーフにしている。

「果てしなきスカーレット」に原作は存在せず、細田守監督自身が脚本を手掛けるオリジナル作品となっています。

しかし、この映画には「誰もが知っている、世界的なとある古典をモチーフにした内容」というヒントが明かされています。

古典のタイトルは公表されていませんが、この情報は作品の深みを読み解く上で重要な手がかりとなります。

古典をモチーフとする多くの場合は、その古典が持つ普遍的なテーマや構造を現代に置き換えて描かれることが多く、例えば「復讐」というテーマは、古くから多くの物語で描かれてきました。

悲劇的な運命を背負った主人公が、自らの信じる正義のために行動を起こす姿は、観る者の心に強く訴え、今作の主人公である王女スカーレットが父の復讐に燃える姿も、そうした古典的な英雄譚や悲劇のヒロインに通じる部分があるのかもしれません。

古典から着想を得ることで、作品は単なるエンターテインメントに留まらず、観客に深い考察を促す力を持つことがあります。

古典が長きにわたって読み継がれてきたのは、その物語が時代を超えて人々の心に響くテーマを含んでいるからです。

監督がモチーフとした古典をどのように現代に再構築して、それが物語にどのような影響を与えて私たちに何を問いかけるのかが、作品の魅力となりそうです。

命と向き合う『果てしなきスカーレット』あらすじ

復讐と命の尊さと人間が持つ相反する面が主人公を通じて描かれている。

『果てしなきスカーレット』は、「人は何のために生きるのか」という根源的な問いを投げかける、作品となっています。

物語の中心に、中世の王女スカーレットと、現代の看護師である聖（ひじり）という、対照的な二人の人物がいます。

物語は、国王である父を目の前で殺され、復讐に失敗した王女スカーレットが、「死者の国」で目覚めるところから始まります。

死者の国では、宿敵に復讐を果たし、「見果てぬ場所」にたどり着かなければ、存在が「虚無」となり消えてしまうという掟があり、過酷な状況に置かれたスカーレットは、父の復讐という狂気にとり憑かれながらも、生き残るために果てしなき旅に出ることを余儀なくされます。

そんなスカーレットの前に現れるのが、現代の日本から迷い込んだ心優しい看護師・聖です。

聖は、現代で日々命と向き合う仕事をしていましたが、ある日突然、死者の国で目を覚まします。

そこでボロボロに傷ついたスカーレットに出会った聖は、何の見返りもなく彼女に手を差し伸べ、その旅を支えることになります。

最初は反発し合う二人ですが、死者の国での旅を通して関係が変化し、互いを支え合うバディとなっていきます。

この物語は、復讐という業を背負ったスカーレットと、命を救うことに使命感を抱く聖が、異なる価値観の中でどのように命と向き合い、未来へと進んでいくのかを描いています。

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果てしなきスカーレットの脚本を引き立てるキャスティング

今作も実力派俳優が抜擢されている。

細田監督作品で光る「果てしなきスカーレット」声優陣

細田守監督の作品は、これまでも声優として起用される俳優陣の演技が光ってきました。

今作の『果てしなきスカーレット』でも、その伝統は健在で、芦田愛菜さんと岡田将生さんが、それぞれ主人公スカーレットと、彼女と旅を共にする看護師・聖という重要な役どころを担います。

細田監督は、声優を専門とする方々ではなく、俳優を起用することが多いことで知られており、これは、彼らの持つ独特の声の持ち味や、役になりきる演技力が、キャラクターに新たな生命感を吹き込むと考えているからです。

過去の細田守監督作品と、出演して作品に深みを与えた俳優さんの一覧は以下にになります。

公開年	作品名	主なキャスト
2006年	時をかける少女	仲里依紗（紺野真琴）、石田卓也（間宮千昭）、板倉光隆（津田功介）
2009年	サマーウォーズ	神木隆之介（小磯健二）、桜庭ななみ（篠原夏希）、富司純子（陣内栄）
2012年	おおかみこどもの雨と雪	宮﨑あおい（花）、大沢たかお（おおかみおとこ）
2015年	バケモノの子	宮﨑あおい（九太／少年期）、染谷将太（九太／青年期）、役所広司（熊徹）、広瀬すず（一郎彦／少女期）、津川雅彦（宗師）
2018年	未来のミライ	上白石萌歌（ミライちゃん）、黒木華（くんちゃん）、星野源（おとうさん）、麻生久美子（おかあさん）
2021年	竜とそばかすの姫	中村佳穂（すず／ベル）、成田凌（しのぶくん）、染谷将太（カミシン）、玉城ティナ（ルカちゃん）、幾田りら（ヒロちゃん）
2025年予定	果てしなきスカーレット	芦田愛菜（スカーレット／主人公）

今回の芦田さんは、前述の通り復讐に燃える王女という難しい役柄に挑戦して、監督もその演技を絶賛しています。

一方、長編アニメ作品の声優に初挑戦の岡田将生さんは「声だけの演技では感情がこんなにも伝わりづらくなることを初めて経験した」と率直な感想を語っています。

監督も岡田さんについて、「誠実で、でも謙虚で控えめな人柄により、聖の人物像が理解できた感覚がある」と述べており、役と俳優が見事に合致していることを示唆しています。

また、本作では細田作品初の「プレスコアリング（プレスコ）」という収録方法が採用しています。

これは映像ができていない段階で、先にキャストの声を収録し、その声に合わせてアニメーションを制作していく手法で、これにより実写のような俳優の動きや感情がキャラクターに反映されて、より自然で臨場感のある演技が期待できます。

このように、細田監督は独自のキャスティングと収録方法を通じて、『果てしなきスカーレット』の声優陣の魅力を最大限に引き出しています。

芦田愛菜が演じる果てしなき「スカーレット」

芦田愛菜さんの演技力に期待

主人公のスカーレット役の芦田愛菜は、これまでも多くのアニメ作品で声優を務めてきましたが、今作では復讐に取り憑かれた中王女という、これまでのイメージとは異なる難役に挑んでいます。

スカーレットの設定は19歳で、芦田さんは同い年となりますが、細田監督からは「現代の19歳と中世を生きる19歳は違う。一国の王女としての自覚や覚悟がある感じがほしい」と演出を受け、ジャンヌ・ダルクやエリザベス1世といった歴史上の女性たちを調べ役作りをしたそうです。

彼女自身、「演じることがとても難しかった」と語っており、復讐の気持ちを表現するために叫ぶシーンでは、戸惑いながらも「これだ！」と吹っ切れる瞬間があったと振り返っています。

芦田さんの演技は、細田監督もすさまじい演技の連続で、なんと素晴らしい俳優なんだ、と収録中、何度も驚きましたと絶賛されています。

かわいらしい外見からは想像できないほどの迫力と、狂気、葛藤、そしてその奥に隠された清らかな人間性が、スカーレットというキャラクターに十二分に表現されているとのことで、今回の役は、芦田さんの新たな一面を引き出し、その演技力が作品の大きな見どころとなるでしょう。

岡田将生が挑む「看護師・聖」の演技

岡田さんの人柄と演技力が役に反映されている。

主人公スカーレットの旅を支える看護師・聖（ひじり）を演じるのは、俳優の岡田将生さんです。

彼は長編アニメーションの声優に初めて挑戦しており、その演技には多くの注目が集まりました。

岡田さんは初挑戦した声優について、「声だけでの表現はとても難しく、感情がこんなにも伝わりづらくなることを今回初めて知りました」と率直な感想を述べています。

これは、普段のドラマや映画では表情や体の動きで表現できる感情を、声だけで伝えることの難しさを物語っていますが、その中でも彼は、聖というキャラクターの優しさや誠実さを表現するために、入念に役作りを行いました。

聖は、現代の日本で命と向き合う看護師であり、死者の国で出会ったスカーレットに対し、何の見返りもなく手を差し伸べる理想主義者です。

岡田さんは、聖がスカーレットの復讐心に対する「鞘（さや）のような存在」となるよう、彼女の支え方や寄り添い方を大切にして演じたと述べています。

細田監督も、岡田さんの演技を高く評価しており、演技力だけでなく、謙虚で誠実な人間性が聖というキャラクターにぴったりと合致していると感じていたようです。

聖が持つ命に真摯に向き合う能動的な力と、狂気を抱えるスカーレットに寄り添う優しさの両面性を、岡田さんは見事に表現していると言えます。

岡田さんにとっても、今回の作品は俳優としての新たな扉を開く経験となり、彼の演技が作品にどのような深みを与えるのか、期待が高まります。

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「果てしなきスカーレット」脚本の要点まとめ

以上、2025年7月時点で公表される脚本、あらすじに関する情報を記事にしました。

筆者も細田作品では「おおかみこどもの雨と雪」がお気に入りの作品で、今作の「果てしなきスカーレット」も記事作成にあたり今現代社会を取り巻く重く大きなテーマに強い関心を抱いたこと、主人公に抜擢された２人の俳優さんに非常に好感を持っているので演技を期待している点で、是非劇場で見たい作品という印象を受けました。

今後、新情報が開示されましたら記事更新していきますので、皆様と楽しみにしたいと思います。